オーバートレーニングとは?

「オーバートレーニング(症候群)」
よく耳にする言葉ですが、どんな症状なのか・何が原因になのかご存じでしょうか?

トレーニングの強度、持続時間、頻度、またはこれらの要素の組み合わせなどが個人の適応能力を超えると、オーバートレーニング(や★オーバーリーチング)が起こる可能性があります。つまり、スポーツやトレーニング、レッスンなどにより生じた生理的な疲労が十分に回復しないまま積み重なって引き起こされる慢性疲労状態です。

仕事を休まずにぶっ通しで行えば、集中力が低下したり眠気が襲ったり、思わぬミスをしたり。場合によっては過労で倒れてしまったりしますよね。精神的ストレスが積もり積もって家から出れなくなることだってあります。十分な回復を待たずに適応能力を超えたトレーニングを行なうと、通常、生体システムと心理学的影響の複雑な相互作用に基づいて、身体パフォーマンスの低下が起来てしまいます…。(そんなの、当たり前だ〜〜〜!)

★ちなみに“オーバーリーチング“とは、十分な回復がない状態で自分の能力を超えた短期的なトレーニングを行うことを意味します。オーバーリーチングに関しては、個人の能力を超えているという点で高強度なトレーニングによる“非計画“的で望ましくない結果…とみなす専門家もいる一方、パフォーマンスを促進するトレーニング手法とみなす専門家もいるというのが現状となっています。その理由として、短期間のオーバーリーチングでパフォーマンスの低下をもたらしても、その後十分な回復期をとれば、トレーニング前に比べてパフォーマンスが向上する可能性があるためです。

わたし的には、求めるもの・トレーニング対象者やそのレベルや実施時期にもよりますが、私は後者かなと思っています…。

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一方、オーバートレーニングはより重大。長期間にわたるパフォーマンスやその他のコンディションの低下を引き起こし、医学的介入を必要とする場合もあります。しかし、オーバーリーチングとオーバートレーニングの反応や症状は個人差が大きいため、本人やその家族、友人、トレーナーも気づきにくいと言われています。オーバートレーニングを防ぐための重要な要素は、適切に計画されたピリオダイゼーションプログラムを設定すること。それはトレーナーや指導者の仕事ではありますが、個人の回復を促進するための十分な休息を取ることが非常に重要です!(これを選手やアーティスト、その家族やサポートメンバーで共有することも大切。)

また、休息の量はトレーニングプログラムの持続時間や強度によって変え、また各クライアントに応じて個別に決めるべきでもあります。全てはそれぞれに対するトレーニングですから、個々(自分自身)を大切にしないとですよね!

上記には書いていませんが、回復に必要な栄養素を摂取することももちろん大切です!ぜひ専門家やアドバイザーをどんどん頼っていきましょう♪


※第2版-NSCAパーソナルトレーナーのための基礎知識 参照

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