筋持久力について

持久力には「全身持久力」と「筋持久力」があります。

全身持久力は心肺機能など主に内臓の力を必要とするので、全身持久力を高めるためにはジョギングやランニング、水泳などの有酸素運動が効果的と言われています。

筋持久力の場合は、特定の筋肉の持久力のことをいい、その特定の筋肉を動かし続ける反復運動や、鍛えたい筋肉に直接負荷をかけたトレーニングを行うとことが理想的です。

筋肉には瞬発的な動きをする「速筋」と持久性に優れた「遅筋」に分けられます。

筋肉はその構成する筋線維の性格から大きく下記の2種類に分けられます。

筋力は筋の断面積と筋線維組成比(速筋と遅筋の割合)によって左右されます。そのため、2種類の筋線維の割合によって同じ断面積でも最大筋力は変わってくるのです。

筋肉はレジスタンス運動を行うと筋線維の一部が破断されます。それが修復される際にもとの筋線維よりも少し太い状態になります。これを「超回復」と呼び、これを繰り返すと筋の断面積が全体として太くなり筋力が上がります。(_ 参照)

筋力トレーニングは超回復を利用して最大筋力に近い負荷で行うことが一般的です。筋が修復されるまでの2~3日の休息ののち、またレジスタンス運動でトレーニングを行うというようにその繰り返しで行われていきます。

反対に、筋持久力のトレーニングは最大筋力の4割程度軽い負荷の有酸素運動で、運動できる限界に近づくように繰り返し続けることによって行われます。これによって筋線維周りの毛細血管が発達し酸素供給力が高まることで持久力が高まっていくのです。

バレエにおいても、他ダンスジャンルにおいても、長く踊りつづいけることのできる能力「=筋持久力」は必要不可欠な能力の1つです。是非、筋持久力をアップするために、ダンスのみならず、ウォーキングやジョギング、水泳なども取りれながらトレーニング指導を実施していきましょう!!

e-ヘルスネット 「筋力・筋持久力」参照
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-092.html

江崎グリコ 「筋持久力をアップさせるためのトレーニング方法」参照
https://cp.glico.jp/powerpro/training/entry98/

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