アキレス腱が痛む…。

バレエをしている方で、アキレス腱が痛い…という方が多くいらっしゃいます。 私も学生時代にバレエを習っていた時に多くそう感じていました。

なぜ、アキレス腱が痛くなるのか? それはポイント(ポアント)やルルベが多いからしょうがない? いっぱい練習していたらそうなるんだからしょうがない?

さて、どうやって痛みが出てきて、予防できるのでしょうか…! 皆様もこの知識を知った上で自分の身体に向き合っていきましょう!

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アキレス腱とは、そもそも下腿三頭筋(腓腹筋・ヒラメ筋)の端です。筋肉の端=骨に付着する部分ですが、その筋肉が骨に付着している部分は白っぽく硬い組織になっています。これが「腱」なのです。(ちなみに筋肉から腱に移行する部分を筋腱移行部といいます。)

ここまででもう気がついた方もいらっしゃるかと思いますが、腓腹筋やヒラメ筋が硬く疲労が溜まっていると、腓腹筋・ヒラメ筋はもちろん、アキレス腱にも負荷がかかり痛みを要するのです。

なぜ筋肉が硬くなるのかというと、様々な理由がありますが、腓腹筋やヒラメ筋は足関節底屈に関わる筋肉であるため、ルルベやポイントの姿勢になると筋肉が短縮させ(縮ませ)られる状態で力発揮しています。その状態で踊り続けることで筋肉が縮みっぱなしになり、筋肉や腱が伸びにくくなるのです。そうすることでその状態でどんどん筋肉や腱が硬くなり、無理に動かそうとすると痛みを生じてしまうのです。

アキレス腱付近が痛い人の中には、プリエで踵が浮いちゃう…という方が多いのではないかと思います。また、ポイントをしてもフレックスにしても痛みがある…などもあるでしょうか。

筋肉や腱が硬いまま動けば、上記のような状態が伴い踊りの質も下がってしまいますよね。これらを改善するためには縮まった筋肉が伸張するようにすることが大切なのです。

簡単なのはまずストレッチ。ストレッチでフレックス側へ筋肉を伸ばすことです。ただし、急に負荷をかけるのではなく、まずは徒手(自分でも、誰かにやってもらってもOK)や腓腹筋をリリースしながら(リリースグッズや手で圧をかけながらもOK)のストレッチを行いましょう。そして徐々に体重をかけてのストレッチ、その後は動かしながらのストレッチを行っていきましょう!

また、筋肉トレーニングとして負荷をかけながら行うことで痛みの起きにくい状態を手に入れることができます。私だったらカーフレイズ×カーフダウンを自重〜負荷〜プライオメトリクス(瞬発力)トレーニングをバレエ風にアレンジして行いたいですね…。あ〜やってこ〜やって…うん、想像が膨らんできて楽しくなってきました…(笑)

トレーニングに関してもそうですが、専門家のアドバイスのもと行うことがおすすめです。また、痛みで病院にかかっている方は医師との連携や運動の禁忌・運動のを許可を得てから行いましょうね!

何かあればいつでもご相談ください!(DM、HP問い合わせなんでも受け付けます♪)

自分の身体調子に耳を傾け、調子の良い状態を保ちながら、バレエを全力で楽しみましょう!

-Ballet