カフェインのメリット×デメリットとは?

先日、クライアント様より「カフェイン摂るのってどうなの?!」と質問がありました。
今回はその内容について書かせていただきたいと思います!

「覚醒作用」による
メリットデメリット

カフェインには覚醒作用があり、覚醒作用がはたらくことで「眠気を覚ます」「 集中力を高める」「運動能力を高める」などの効果があります。これは、疲れを感じる脳内物質である「アデノシン」の働きをカフェインがブロックすることによる効果だそうです。
摂取するタイミングによれば身体に良い効果を与えてくれるかもしれませんが、過剰摂取をしてしまうと逆に神経が過敏(興奮・覚醒状態)になります。 不安感や焦燥感が強まってしまうこともあるため、注意が必要です。
また、過剰摂取は睡眠を妨げる可能性やなかなか脳が休まらず疲労感を増してしまう場合もあるため、1日中コーヒーを飲用している方などは要注意です!
平均的にカフェインは摂取して5時間程度身体に残るとされていますので、それを目安に摂取するタイミングや量を考えることが大切です。

胃腸や膀胱の働きに影響する
メリットデメリット

カフェインには腸の蠕動運動を促し便通を良くする効果もあります。(私もこれは特に効果があると感じます!)更に、食欲抑制効果もあるため、体重コントロールのためにカフェインを摂取されている方も少なくありません。
しかし、人によってはカフェインの刺激が軟便や下痢に繋がる場合もあります。 また、カフェインが胃液分泌を促進することで、 胃痛や胸やけを引き起こす場合もあるそうです。更に、カフェインをとると膀胱が刺激されて尿意が増えるため頻尿になるケースもあります。 特に多活動膀胱など元々頻尿の持病がある人がカフェインを摂ると、 症状が悪化する場合があることがあるため注意しましょう!

ミネラル吸収の阻害という
デメリット

カフェインの過剰接種によるミネラル吸収阻害作用があることをご存知でしたでしょうか?
実はカフェインの過剰摂取は、ミネラルの中でも「鉄分」の吸収を阻害して貧血に繋がることもあるそうです。特に妊婦の方の場合、カフェインの過剰摂取が流産や胎児の発育の遅れを招く恐れがあるため注意が必要です。イギリスでは、妊婦の1日の最大摂取量目安は200mgが目安。WHO世界保健機関では、コーヒーで3~4杯程度までを目安にしています。
健康な成人では1日400mg程度までのカフェイン摂取量が目安で、一度の摂取量は200mg以下にするのが良いとされています。

カフェイン中毒に陥る
危険性

カフェインは長期間慢性的に取り続けることにより中毒になることがあります。これは、以前の職場でも分子栄養学の観点で特に話題になっていた内容でした。
カフェインの摂取を繰り返していくと、少量で効果が得にくくなり過剰摂取に繋がり結果的に疲労を感じやすくなってしまいます。そして更に、その疲労を解消しようとカフェインの量が増え(=追いカフェイン的な感じ。)、 どんどん負のスパイラルに陥ってしまうという結果になります。まさに「中毒」ですね。
カフェインを摂取しないとイライラしたり不安を感じたり、 頭痛や疲労感、焦燥感が現れたり、不調が出てしまうという方は、もうすでに「カフェイン中毒」になっているかも…。少しずつカフェインの量を減らしていきたいところです!

飲料や食品に含まれる
カフェイン量 

以下、カフェインが含まれている飲料の参考です。濃度もありますので、参考にしてみてくださいね!

いかがでしたでしょうか?
日常で思いかけず摂取しているカフェイン。
メリット・デメリットそれぞれを知った上で摂取の量やタイミングに気をつけましょう!!

iSDG-コラム
「『カフェイン』のメリットとデメリットを知ろう」より
https://www.ishokudogen.com/blog/caffeine/?bkCate=column&bkPG=5

農林水産省「カフェインの過剰摂取について」
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/caffeine.html

-Health, Nutrition