ターンアウトについて

バレエをして入れば必ず必要となるターンアウト能力。 身体解剖学的に言えば、股関節外旋位のことを言います。

※ちなみに、アンディオールは動作時の時の脚がターンアウトしている状態。つまり脚が動作時中に股関節外旋しながら静止していない状態のことをいうそうです。ターンアウトとアンディオールは「≠」ということ。脚の形は同じですけどね…。

1stポジションで止まっているときにアドバイスするには「ターンアウトして!」と言うということ。そして、タンデュをする最中にもっと脚を外まわしにしてほしい…という場合には「アンディオールして!」と言えるということですね!!

かつてのプロのバレエ学校のオーディションでは、クラシックバレエに解開学的に適した重要な点、つまりターンアウトが重視され、仰臥位の状態で足裏と足裏を合わせて股関節を開いた姿勢をとるように命じられることがよくあったと言います。しかし、理想的な外をの角度を持っている人は、ほんのわずか。

8歳から11歳(バレエを始める適齢期と言われる)を対象とした研究の結果、この年代の子どもたちの骨格は、まだ順応性があるため股関節外線角度を広げることができるということがわかった。しかし、順応性があるからこそ、バレエのレッスン(トレーニング)を繰り返すことによる大腿骨のねじれや大腿骨頭と関節窩のずれが起きるなどのリスクもありました。

上記のように、オーディションでOK・NGが分かれるということですが、それらはまだ順応性がある年代であればトレーニングやストレッチ・レッスンをすれば可動域が広がって行くのだということがわかります。

また、記載した通り、行われるオーディションは、ただポジションやプロポーションが「綺麗」「汚い」という判断ではないということはお分かりいただけたでしょうか。あくまでレッスンを繰り返し行なっていくにあたり、怪我や痛みのリスクを考えてのことであるということなのです。

美しく綺麗に舞うバレエを鍛錬していくためには、自分の身体を自分が操り(コントロールし)長時間や連日のレッスンにも耐えられ得る状態であることが大切なのです。

だからこそ、レッスンで賄える子もいれば、安全且つ正しい知識をもとに個々でアプローチすることが必要な子もいるということです。

そのために「パーソナル」が必要だと思うのですよね…。 (営業トークのようになってしまった…。)

プロになれば沢山の公演やリハーサル、レッスンに参加します。 最近では海外のバレエ学校へ入学したり、コンクールの受賞特典で有名な海外アカデミーのWSを受けられたりインテンシブレッスンに参加できたりします。それ以外にも日本各地で著名ダンサー・講師主催のレッスンや舞台に参加できたりします。

それらの参加に耐えられ得る(且つ、余裕が必要ですよね)状態が大切です。

自分がどうしたいのか・自分が何が得意で何が苦手(そして何を強化すべきか)を自分自身が把握し、周りに流されたり言いなりになるわけでもなく判断できるようなダンサーになることが大切だなと思います!

※「クラシックバレエテクニック(大修館書店)」参照
著:グレッチェン・ワーレン
監修:谷桃子
訳:里見悦郎

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